発表が脱線?!プロが教える、無関係な質問への華麗な対応法

こんにちは!皆さんの韓国語スキルをアップグレードする【まいにちハングル】です!

ビジネスでのプレゼンや学会発表の質疑応答中、準備してきた内容と全く関係のない質問を受けて、ドキッとした経験はありませんか?そんな時、どう対応すればスマートでプロフェッショナルに見えるでしょうか。

最近の韓国では、オンラインセミナー(ウェビナー)やハイブリッド会議が一般化し、質疑応答が以前より活発になりました。その分、予期せぬ質問が飛び出すことも増えています。今日は、そんな「ちょっと困った質問」に、慌てず、失礼なく、そして賢く対処するための韓国語表現をマスターしましょう!


核となる表現 (Core Expressions)

発表の流れを止めずに、聴衆の気分も害さない。そんな魔法のような表現を3つご紹介します。

1. 좋은 질문입니다만, 오늘 주제와는 다소 거리가 있는 것 같습니다。

  • 発音 [ローマ字]: Joeun jilmunimnidaman, oneul jujewaneun daso georiga inneun geot gatseumnida.
  • 日本語訳: 良いご質問ですが、本日のテーマとは少々かけ離れているようです。
  • 詳細説明:
    これは最も丁寧で基本となる対応です。まず「좋은 질문입니다만 (良いご質問ですが)」と相手の質問を一度受け止め、尊重する姿勢を見せることがポイントです。その上で、「주제와는 다소 거리가 있는 것 같다 (テーマとは少々距離があるようだ)」と、断定的ではなく柔らかい表現で、質問がテーマから外れていることを伝えます。相手のプライドを傷つけずに、議論を本筋に戻すための非常に洗練された言い方です。
  • 💡 発音のワンポイントアドバイス (Pronunciation Tip):
    입니다만 は文字通り読むと ip-ni-da-man ですが、実際の発音は [임니다만/imnidaman] となります。これは「鼻音化」というルールのためです。パッチムの ㅂ(p) の後に ㄴ(n) の音が来ると、 は同じ口の形で作る鼻音の ㅁ(m) の音に変化します。감사합니다 が [감사함니다/gamsahamnida] と発音されるのと同じ原理です。このルールを意識すると、より自然な発音になりますよ!

2. 해당 질문에 대해서는 발표가 끝난 뒤에 개인적으로 답변해 드리겠습니다。

  • 発音 [ローマ字]: Haedang jilmune daehaeseoneun balpyoga kkeunnan dwie gaeinjeogeuro dapbyeonhae deurigetseumnida.
  • 日本語訳: そのご質問につきましては、発表が終わった後、個別にお答えさせていただきます。
  • 詳細説明:
    質問に答える意思はあることを示しつつ、全体の時間を尊重するプロフェッショナルな対応です。「個人的に(개인적으로)」という言葉を加え、謙譲語の「-해 드리다」を使うことで、「あなたのために、後で特別に時間を作ります」という丁寧なニュアンスが伝わります。これにより、質問者は「無視された」と感じることなく、満足感を得ることができます。
  • 💡 発音のワンポイントアドバイス (Pronunciation Tip):
    끝난 뒤에끝난 の発音は [끈난/kkeunnan] となります。パッチム ㅌ(t) は、次に母音が来ない場合、まず ㄷ(d) の音 [끋] になります。さらに、その ㄷ(d) の後に鼻音の ㄴ(n) が続くため、 も鼻音化して ㄴ(n) の音に変化します。少し複雑ですが、[끋난] → [끈난] という音の変化を覚えておくと、様々な単語に応用できます。

3. 시간 관계상, 우선은 주제와 관련된 질문부터 먼저 받도록 하겠습니다。

  • 発音 [ローマ字]: Sigan gwangyesang, useoneun jujewa gwallyeondoen jilmunbuteo meonjeo batdorok hagetseumnida.
  • 日本語訳: 時間の都合上、まずはテーマに関連する質問から先にお受けいたします。
  • 詳細説明:
    質疑応答の時間が限られている場合や、多くの質問が出ている状況で特に有効な表現です。「시간 관계상 (時間の都合上)」という客観的な理由を提示することで、個人的な判断で質問を遮ったわけではないことを明確にできます。これにより、議論の焦点を定め、セッションを効率的に進行する司会能力の高さを示すことができます。
  • 💡 発音のワンポイントアドバイス (Pronunciation Tip):
    관련된관련 の発音は [괄련/gwallyeon] となります。これは「流音化」というルールによるものです。パッチム ㄴ(n) と、その直後または直前の ㄹ(l) は、お互いに影響し合って両方とも [ㄹ+ㄹ] の音になります。신라(新羅) が [실라/silla]、난로(暖炉) が [날로/nallo] と発音されるのと同じです。このルールを知っていると、聞き取り能力も格段にアップします!

会話例 (Example Dialogue)

新製品のマーケティング戦略に関する発表後のQ&Aセッションを見てみましょう。

  • A (発表者): 이상으로 저희 신제품 ‘메타글로스’의 마케팅 전략 발표를 마치겠습니다. 질문 있으시면 해 주시기 바랍니다。
    (以上で、弊社の新製品「メタクロス」のマーケティング戦略に関する発表を終わります。ご質問のある方はお願いいたします。)
  • B (聴衆): 발표 잘 들었습니다. 그런데 ‘메타글로스’라는 제품명은 누가 지었나요? 작명 과정이 궁금합니다。
    (素晴らしい発表でした。ところで、「メタクロス」という製品名はどなたが考えたのですか?ネーミングの過程が気になります。)
  • A (発表者): 좋은 질문입니다만, 그 부분은 오늘 발표 주제와는 다소 거리가 있는 것 같습니다. 시간 관계상, 우선은 마케팅 전략과 관련된 질문부터 먼저 받도록 하겠습니다. 해당 질문에 대해서는 발표가 끝난 뒤에 제가 개인적으로 답변해 드리겠습니다.
    (良いご質問ですが、その部分は本日の発表テーマとは少々かけ離れているようです。時間の都合上、まずはマーケティング戦略に関連する質問から先にお受けいたします。そのご質問につきましては、発表が終わった後、私が個別にお答えさせていただきます。)

文化のヒント & トレンド深掘り

韓国の職場文化では、「눈치(ヌンチ)」つまり「空気を読む能力」が非常に重要視されます。公式な場でテーマと無関係な質問にどう対応するかは、単なる時間管理の問題ではなく、発表者の「눈치」とプロフェッショナリズムを示す絶好の機会です。

今回学んだ表現は、場の「분위기(プニギ) – 雰囲気」を壊さず、議論の「주도권(チュドグォン) – 主導権」を握り続けるための重要なスキルです。特に、成果を重視し「빨리빨리(パルリパルリ) – 早く早く」文化が根付いている韓国のビジネス環境では、会議や発表を効率的に進行する能力が高く評価されます。これらの表現を使いこなせれば、「仕事のできる人」という印象を確実に与えることができるでしょう。


まとめと練習問題

今日は、発表中にテーマから外れた質問を受けた際に使える、丁寧でプロフェッショナルな韓国語表現を3つ学びました。

  1. 좋은 질문입니다만, … 거리가 있는 것 같습니다. (質問を尊重しつつ、テーマとの関連が薄いことを示唆)
  2. … 끝난 뒤에 개인적으로 답변해 드리겠습니다. (後で個別に対応することを約束)
  3. 시간 관계상, … 관련된 질문부터 받겠습니다. (時間という客観的な理由で議論を本筋に戻す)

さあ、早速練習してみましょう!

練習問題:
以下の状況で、あなたなら韓国語でどう答えますか?今日学んだ表現を一つ以上使って、短い文章を作ってみましょう。

  • 状況: あなたは会社の四半期売上実績について発表しています。質疑応答の時間に、ある同僚が「来年の社員旅行はどこに行く予定ですか?」と質問しました。

どう答えますか?ぜひコメント欄であなたの答えをシェアしてください!今日学んだ表現を使って、皆さんの経験を共有してみるのも大歓迎です!

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