韓国で起業?まず「商標出願」から始めよう!

韓国で起業?まず「商標出願」から始めよう!

こんにちは!皆さんの韓国語能力をアップグレードする「매일한글(メイルハングル)」です!

今日は少し専門的ですが、韓国でビジネスをしたり、自分のブランドを作ったりする際に必ず知っておくべき「商標登録」に関する韓国語表現を学びます。「法律用語なんて難しそう…」と思うかもしれませんが、ご安心ください!実際のビジネスシーンやニュースで頻繁に使われる、まさに「生きた韓国語」なんです。

最近、韓国では新しくオープンしたデザートカフェ「달콤상회(タルコム商フェ)」が、既存の有名ベーカリーの名称と酷似しているとして、大きな商標権紛争に発展しました。この事件をきっかけに、多くの人々がブランドの「知的財産権」の重要性を再認識しています。今日は、このような状況を理解し、自分の権利を守るために使える必須表現をマスターしてみましょう!


核心表現トップ4:これだけは押さえよう!

1. 상표 출원 (商標出願)

  • 発音 [Sangpyo churwon]
  • 日本語の意味: 商標出願 (Trademark application)
  • 詳細説明:
    「상표(商標)」はブランド名やロゴ、「출원(出願)」は特許庁に審査を公式に申請することを意味します。つまり、自分のブランドを法的に保護してもらうための第一歩が「상표 출원」です。これは単なる「申請(신청)」よりも、より公式で法的な手続きを指す専門用語です。
  • 💡 発音の豆知識 (Pronunciation Tip):
    「출원」の「ㅊ(ch)」は激音です。息を強く前に押し出すように「チュルウォン」と発音するのがポイントです。日本語の「チュ」よりも、もっと強く破裂させるイメージを持つと、ネイティブのような発音に近づきますよ!

2. 지정상품 (指定商品)

  • 発音 [Jijeong sangpum]
  • 日本語の意味: 指定商品 (Designated goods)
  • 詳細説明:
    商標を出願する際には、その商標をどの商品やサービスに使用するのかを具体的に明記する必要があります。これを「지정상품」と言います。例えば、同じ「매일한글」という商標でも、「지정상품」が「教育サービス業」なのか「文房具」なのかによって、権利の範囲が全く異なります。ビジネスの核心を定義する重要な概念です。
  • 💡 発音の豆知識 (Pronunciation Tip):
    「지정상품」は連音化(연음)が起こり、[지정 상품(jijeong sangpum)]と発音されます。パッチム「ㅇ」の後に母音が来ないので、それぞれの単語をはっきりと発音すれば大丈夫です。

3. 식별력 (識別力)

  • 発音 [Sikbyeollyeok]
  • 日本語の意味: 識別力 (Distinctiveness)
  • 詳細説明:
    「식별력」とは、消費者がその商標を見て、他の商品やサービスと区別できる力のことです。例えば、「おいしいパン」という名前は、単に商品の性質を表すだけで「식별력」がないと判断され、商標として登録されにくいです。ブランド名がいかにユニークで独創的であるかを示す、法的な尺度と言えるでしょう。
  • 💡 発音の豆知識 (Pronunciation Tip):
    この単語は少し複雑です!「식별력」は[식뼐력]と発音された後、鼻音化の影響で最終的に [식뼌녁/sikppyeonnyeok] となります。パッチム「ㄱ」の後の「ㄹ」が「ㄴ」の音に変わるという、上級者向けの音韻変化です。この発音ができると、非常に流暢に聞こえます!

4. 선출원주의 (先出願主義)

  • 発音 [Seonchurwonjuui]
  • 日本語の意味: 先願主義 (First-to-file principle)
  • 詳細説明:
    韓国の商標法が採用している非常に重要な原則です。これは、商標を「先に使い始めた人」ではなく、「先に特許庁に出願した人」に権利を与えるという考え方です。たとえ長年使ってきたブランド名でも、他人が先に「상표 출원」をしてしまえば、権利を失う可能性があります。ビジネスのスピード感が求められる韓国市場では、特に重要な概念です。
  • 💡 発音の豆知識 (Pronunciation Tip):
    連音化に注意しましょう。「선출원」は[선추뤈/seonchurwon]と発音されます。パッチムが次の音節の初声になる、韓国語の基本的な発音ルールですね。

例文で学ぶ!リアルな会話

A: 우리 새 브랜드 이름, ‘별빛제과’로 정했는데 빨리 상표 출원부터 해야겠어.
(うちの新しいブランド名、「星光製菓(ピョルピッジェグァ)」に決めたんだけど、早く商標出願からしないと。)

B: 맞아. 요즘 ‘달콤상회’ 사건 보니까 무섭더라. 우리가 사용할 지정상품은 제과류랑 음료로 명확히 해야 해。
(そうだね。最近の「タルコム商フェ」事件を見てると怖くなるよ。私たちが使う指定商品は製菓類と飲料類ではっきりさせないと。)

A: 그리고 ‘별빛제과’가 과연 식별력이 있을까? 너무 일반적인 단어의 조합은 아닌지 걱정되네。
(それと、「星光製菓」って果たして識別力があるかな?あまりに一般的な単語の組み合わせじゃないか心配だよ。)

B: 괜찮아, 변리사랑 상담해 봤는데 충분히 가능성 있대. 한국은 선출원주의니까, 아이디어가 떠오르면 하루라도 빨리 접수하는 게 중요해。
(大丈夫、弁理士さんと相談したんだけど、十分可能性あるって。韓国は先願主義だから、アイデアが浮かんだら一日でも早く申請するのが重要だよ。)


文化コラム:韓国ビジネスと「선출원주의」

今日の学習内容の中でも、「선출원주의(先願主義)」は韓国のビジネス文化を理解する上で非常に重要なキーワードです。

韓国ではトレンドの移り変わりが非常に速く、新しいビジネスが次々と生まれます。そのため、良いアイデアやブランド名を思いついたら、事業計画を具体化する前に、まず商標出願を済ませてしまうケースが少なくありません。これは、他者にアイデアを模倣されたり、先に商標を登録されたりするリスクを避けるための、いわば「防衛策」なのです。

最近では、海外で人気が出始めたブランドや、K-POPアイドルのファンダム内で使われる愛称などを、第三者が先回りして韓国で商標出願し、後から権利を主張する「商標ブローカー」も問題になっています。これは、韓国市場への進出を考える海外企業やアーティストにとって大きな障壁となり得ます。

このように、「선출원주의」を知っているかどうかは、韓国でのビジネスの成否を分けることもあるのです。皆さんが将来韓国で何かを始めるなら、この原則を必ず覚えておいてくださいね!


まとめと練習問題

今日は、知的財産権、特に商標登録に関する専門的ながらも必須の韓国語表現を学びました。

  • 상표 출원: ブランドを守る第一歩
  • 지정상품: 権利の範囲を定める
  • 식별력: ブランドの独自性を示す力
  • 선출원주의: 「早い者勝ち」の原則

これらの単語は、ニュース記事やビジネス関連の会話で頻繁に登場します。ぜひ覚えておきましょう!

✍️ 練習問題

  1. 빈칸 채우기 (空欄補充)

    한국은 상표권에 대해 ( )를 따르기 때문에 아이디어가 있다면 빨리 ( )을/를 하는 것이 유리하다。
    (韓国は商標権について( )を採っているため、アイデアがあれば早く( )をすることが有利だ。)

  2. あなたの国では、商標権は「先願主義」ですか、それとも「先使用主義(선사용주의)」ですか?今日学んだ単語を使って、短い文章で説明してみてください。

今日の表現を使って、ぜひコメント欄に答えを書いてみてくださいね!お待ちしています!

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