法廷Kドラマが10倍面白くなる!大陸法 vs 英米法

法廷Kドラマが10倍面白くなる!大陸法 vs 英米法

こんにちは!皆さんの韓国語能力をアップグレードする【毎日ハングル】です!

今日は少し専門的ですが、知れば知るほど面白いテーマ、「法制度」について学んでみましょう。特に、韓国や日本が属する「大陸法系」と、アメリカやイギリスが属する「英米法系」の違いに焦点を当てます。

最近、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』や『ヴィンチェンツォ』のような韓国の法廷ドラマが世界的に大人気ですよね。でも、「アメリカの法廷ドラマと何かが違う…」と感じたことはありませんか?その秘密こそ、まさにこの法制度の違いにあるんです!今日の学習で、あなたも法廷ドラマを専門家のように深く楽しめるようになりますよ!


今日の核心表現

1. 대륙법계 (大陸法系) / 영미법계 (英米法系)

  • 発音 [ローマ字]: Daeryukbeopgye / Yeongmibeopgye
  • 日本語の意味: 大陸法系 / 英米法系 (Civil Law / Common Law)
  • 詳細説明:
    世界の法制度を大きく二つに分ける区分です。대륙법계は、ドイツやフランスなどヨーロッパ大陸で発展し、法典(Code)という形で成文化された法律を最も重視します。韓国、日本、台湾などがこの影響を強く受けています。一方、영미법계は、イギリスで生まれ、判例(過去の裁判の判決)の積み重ねを法の中心に据える制度で、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどで採用されています。

2. 성문법 (成文法) / 불문법 (不文法)

  • 発音 [ローマ字]: Seongmunbeop / Bulmunbeop
  • 日本語の意味: 成文法 / 不文法 (Statutory Law / Unwritten Law)
  • 詳細説明:
    これは法の存在形式による分類です。성문법は、国会などで制定され、文章として定められた法律(憲法、法律、命令など)を指し、大陸法系の根幹をなします。対して불문법は、文章化されておらず、判例や慣習法といった形で存在する法を指し、英米法系の核心となります。韓国の裁判官は、まず六法全書のような성문법に依拠して判決を下します。

3. 판례 (判例)

  • 発音 [ローマ字]: Pallye
  • 日本語の意味: 判例 (Judicial Precedent / Case Law)
  • 詳細説明:
    過去の裁判における判決のことです。英米法系では、「先例拘束性の原則(stare decisis)」により、판례が後の裁判を法的に拘束する非常に強い力(법적 구속력)を持ちます。一方、大陸法系の韓国では、판례に法的な拘束力は原則としてありません。しかし、最高裁判所(대법원)の判例は、事実上(사실상)下級裁判所(하급심)の判断に強い影響を与えるため、決して無視できない重要な存在です。

4. 법관의 역할 (法官의 役割)

  • 発音 [ローマ字]: Beopgwan-ui yeokhal
  • 日本語の意味: 裁判官の役割 (Role of the Judge)
  • 詳細説明:
    法体系によって裁判官の役割も異なります。大陸法系において、법관(裁判官)は、定められた成文法を事件に正確に適用する「法の適用者」としての側面が強いです。一方、英米法系では、当事者間の争いを裁く「審判者」であると同時に、新たな判例を通じて法を形成していく「法の創造者」としての一面も持っています。

例文で学ぶ!リアルな会話

(法学部の学生、ミンスとジナが図書館で話しています)

A (ミンス): 지나야, 요즘 드라마 ‘로스쿨’을 다시 보는데, 한국 법정은 미국 영화랑 다른 점이 많아서 정말 흥미로워.

ジナ、最近ドラマ「ロースクール」をまた見てるんだけど、韓国の法廷はアメリカの映画と違う点が多くて本当に興味深いよ。

B (ジナ): 아, 그게 바로 대륙법계영미법계의 차이 때문이지. 한국은 법전에 명시된 성문법을 중심으로 재판을 진행하잖아。

ああ、それがまさに大陸法系英米法系の違いのせいだね。韓国は法典に明示された成文法を中心に裁判を進めるじゃない。

A (ミンス): 맞아. 그래서 법관의 역할도 법을 해석하고 적용하는 데에 더 집중되어 있다고 배웠어. 과거의 판례가 절대적인 구속력을 갖는 영미법계와는 근본적으로 다르지。

そうだね。だから裁判官の役割も、法を解釈して適用することに、より集中していると習ったよ。過去の判例が絶対的な拘束力を持つ英米法系とは根本的に違うよね。

B (ジナ): 정확해. 그런 시스템적 차이를 알고 드라마를 보면, 주인공 변호사나 검사의 전략이 왜 그렇게 짜였는지 더 깊이 이해할 수 있게 돼。

その通り。そういうシステム的な違いを知ってドラマを見ると、主人公の弁護士や検事の戦略がなぜそのように組まれたのか、もっと深く理解できるようになるよ。


文化TIP & トレンド深掘り

Kドラマ 속 법정, 현실과 얼마나 닮았을까? (Kドラマの中の法廷、現実とどれほど似ている?)

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』では、主人公が膨大な法典の内容を記憶し、それを根拠に弁論を繰り広げるシーンが印象的でしたよね。これはまさに、成文法を重視する대륙법계の特徴をドラマティックに描いたものです。裁判官が積極的に証拠を調査したり、検事が事件の全体像を主導したりする姿も、大陸法系の「職権主義」的な要素が反映されています。

一方で、アメリカの法廷ドラマでは弁護士が「…州の…事件の判例によれば!」と過去の판례を引用して戦うシーンがお決まりです。また、陪審員(배심원)の評決が判決を左右するスリリングな展開も多いですが、韓国で導入されている「国民参与裁判(국민참여재판)」は、陪審員の意見が裁判官を法的に拘束しない「勧告的効力(권고적 효력)」しか持たない点で、アメリカの制度とは大きく異なります。

このように法制度の背景を知ることで、Kドラマの登場人物たちの言動の裏にある法的根拠まで見えてきて、面白さが倍増すること間違いなしです!


まとめと練習問題

今日は、大陸法系と英米法系という大きな枠組みから、韓国の法制度を理解するための核心的な表現を学びました。これであなたも「法廷ドラマ通」ですね!

練習問題:
1. 文章を完成させてください。
한국은 국회에서 제정한 ( ① )을/를 법의 가장 중요한 근원으로 여기는 ( ② ) 국가이다。
(韓国は国会で制定した(①)を法の最も重要な源泉と見なす(②)国家である。)

  1. 大陸法系と英米法系における「판례(判例)」の地位の違いを、韓国語で簡単に説明してみてください。

ぜひ、今日学んだ表現を使って、あなたが好きだった法廷ドラマや、今回のテーマについての感想をコメントで教えてくださいね!

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