国際紛争の最終局面!契約書の「文言調整」で勝つ韓国語
こんにちは!皆さんの韓国語能力をアップグレードする「毎日ハングル」です!
今日は、法律やビジネスの現場で最高レベルの韓国語能力が求められる「国際紛争交渉」の最終段階、つまり合意文書の文言を調整する際に使われる、高度で専門的な表現を学んでいきます。最近、グローバル企業間の技術特許を巡る紛争がニュースで話題になることが多いですが、まさにそういった交渉の最終局面で、たった一つの単語が結果を左右することもあるんです。今日学ぶ表現をマスターすれば、皆さんの韓国語はまさに「プロフェッショナル」レベルに到達するでしょう!
交渉のテーブルで使う核となる表現
1. 이의를 제기하다 (Iui-reul jegihada)
- 日本語の意味: 異議を申し立てる
- 詳細説明: 交渉や会議、法的な文脈で、相手の意見や提案、条件に対して公式に反対意見を表明する際に使われる非常にフォーマルな表現です。「이의 있습니다! (異議あり!)」は、ドラマの法廷シーンなどでもおなじみですね。契約書の特定の条項に対して受け入れがたい点を指摘する際に不可欠なフレーズです。
2. 상호 호혜의 원칙에 입각하여 (Sangho hohye-ui wonchig-e ipgag-hayeo)
- 日本語の意味: 相互互恵の原則に基づいて
- 詳細説明: 「입각하다」は「(ある事実や立場などに)基づく」という意味の硬い表現です。「상호 호혜(相互互恵)」は、国際関係や契約において、双方が同等の利益を得るべきだという基本原則を指します。このフレーズを使うことで、単に自社の利益だけを追求するのではなく、公正な取引を目指すという建設的な姿勢を示すことができます。交渉の格を一段上げる表現です。
3. 문구를 다듬다 (Mun-gu-reul dadeumda)
- 日本語の意味: 文言を推敲する、表現を練り直す
- 詳細説明: 「다듬다」は元々「整える、手入れする」という意味ですが、文章や言葉に対して使うと「より良く、より正確にするために修正する」というニュアンスになります。契約書のように、解釈の余地をなくし、意味を明確にする必要がある文書を作成する最終段階で非常に重要な作業です。曖昧な表現を具体的にしたり、より適切な法律用語に置き換えたりするプロセスを指します。
4. 최종 합의에 이르다 (Choejong habui-e ireuda)
- 日本語の意味: 最終合意に至る
- 詳細説明: 長い交渉の末、ついに結論が出たことを宣言する公式な表現です。「이르다(至る)」を使うことで、目的地に到達したかのような、プロセスの完了というニュアンスが強調されます。口頭での確認はもちろん、議事録や公式発表文でも頻繁に使われる、交渉の終わりを告げる重要なフレーズです。
実践!交渉シミュレーション
大手IT企業間の特許ライセンス契約に関する最終交渉の場面です。
- A (キム弁護士): 제7조 2항의 기술 이전 범위에 대해 이의를 제기합니다. 이대로라면 저희에게 지나치게 불리한 조항이 될 수 있습니다。
(第7条2項の技術移転範囲について異議を申し立てます。このままでは、我々にとって著しく不利な条項になり得ます。) -
B (田中弁護士): 그렇군요. 그렇다면 상호 호혜의 원칙에 입각하여 양측 모두에게 이익이 되는 방향으로 해당 문구를 다듬어 보는 것이 어떻겠습니까?
(なるほど。でしたら、相互互恵の原則に基づき、双方にとって利益となる方向で当該文言を推敲してみてはいかがでしょうか。) -
A (キム弁護士): 좋습니다. 저희가 제안하는 수정안을 검토해 주십시오. 이 수정안에 동의하신다면, 드디어 최종 합의에 이를 수 있을 것 같습니다。
(結構です。我々が提案する修正案をご検討ください。この修正案にご同意いただければ、ついに最終合意に至ることができるかと思います。) -
B (田中弁護士): 네, 긍정적으로 검토하겠습니다. 긴 시간 수고하셨습니다。
(はい、前向きに検討いたします。長時間お疲れ様でした。)
文化チップ & トレンド深掘り
最近の韓国では、国際ビジネスの場面で非常に論理的かつ緻密な言語能力が求められる傾向が強まっています。特に、契約書においては、助詞の「은/는」と「이/가」の使い分け一つで、条項の主体が誰なのか、責任の所在がどこにあるのかが大きく変わってしまうことがあります。
例えば、「A회사는 B회사에 통지한다(A社はB社に通知する)」と「A회사가 B회사에 통지한다(A社がB社に通知する)」では、前者は一般的な義務を、後者はその行為の主体が「A社であること」を強調するニュアンスを持ちます。このように「문구를 다듬다」という作業は、単語の選択だけでなく、助詞や語尾の微細なニュアンスまで考慮に入れる、非常に高度な言語的センスが問われる領域なのです。皆さんがもし将来、韓国企業との重要な契約に関わる機会があれば、この点を意識するだけで、よりプロフェッショナルな交渉が可能になるでしょう。
まとめと練習問題
今日は、国際交渉の最前線で使われる、非常に高度な韓国語表現を学びました。이의를 제기하다, 상호 호혜의 원칙에 입각하여, 문구를 다듬다, 최종 합의에 이르다。これらの表現を使いこなせれば、どんなビジネスシーンでも自信を持って意見を述べられるはずです。
練習問題:
1. 次の( )に最も適切な単語を入れて、文章を完成させてください。
* 양측은 이견을 좁히지 못해 ( )에 이르지 못했다. (双方は意見の相違を埋められず、( )に至らなかった。)
- 「문구를 다듬다」を使って、契約書の内容が曖昧で修正が必要だという内容の短い文章を作ってみましょう。
ぜひ、今日学んだ表現を使って、コメント欄に練習問題の答えや自分だけの例文を書いてみてくださいね!